日高村は、高知県の県都から車で約30分にある村。妙見山や大堂山などの山々に囲まれ、四国三大河川のひとつ「仁淀川」が流れる自然豊かな土地だ。交通の便の良さや自然に囲まれた環境は都心部から移住してくる方にも注目されており、“ほどよい田舎”と称されているそう。盆地であるため寒暖差は激しく、日照時間日本一を誇るその気候が、トマトの栽培にはうってつけなのだ。
ラインナップ
© hidakawanowakai.
<2024年販売終了>濱田さんちの高糖度とまと 1kg(10-13玉前後)&トマトソース3種 セット
<受付終了しました>全国1位の称号を手にいれた“ダイヤモンド”が育つ村、高知県日高村
そんな魅力ある地域で「日高村フルーツトマト」を販売してくれるのは、濱田農園の2代目農場主、濱田善久さんだ。高知県民らしい元気で豪快な人柄は村民からも人気で、家族と一緒にトマトづくりに専念する一方、福祉や生活サービス、喫茶を運営するNPO法人「日高わのわ会」の理事長や、バンドでドラマーとしても活動している。
今回は、地域から愛される濱田さんとフルーツトマトの魅力を探るべく、日高わのわ会メンバーとしてお話を伺ってみた。
「一般的なトマトの糖度は5〜6度と言われていますが、「日高村フルーツトマト」の糖度は8度から最高12度。「日経MJ」による2017年度の百貨店・スーパーのバイヤー調査で、25品種のブランドトマトから1位になった実績もある“味”が自慢です。
フルーツトマトといえば、甘さだけが強いトマトが多いですが、このトマトは、甘みと酸味のバランスがよいのが特徴です。あの懐かしい“トマト臭さを感じるフルーツトマト”と、表現したら想像しやすいでしょうかね。
早速、トマトが栽培されているビニールハウスにお邪魔してみた。収穫時期は12月〜6月中旬。その中でも霜が降りて寒さが強まる2月〜3月が“最旬”だ。
「ほら見て。トマトのお尻に星マークが浮き出ているでしょう。これが美味しさの“しるし”。トマトは水に浸けたら浮いてくるのが普通ですが、うちのは沈むんですよね。手元に届いたら、試しに水に浸してみてください。果肉がギッシリと詰まっている証拠です」
「トマトは夏の時期に30〜50日で収穫されるのが一般的ですが、うちのトマトは冬の時期に、約2倍の60〜70日かけて育てて収穫します。そして水分を制限することで、甘さを極限まで凝縮してくれるんです。この調整が難しい。いままで育ててきた親父の代から蓄積した経験と勘で、タイミングを見計らいながら調整しますが難しい! 期間もかかるけど、手間暇かけて、トマトとじっくり向き合いながら育てると、やっぱりそれだけ美味しくなってくれます」
トマトとは30年以上の長い付き合い。 信じているから、農薬は使わない。
濱田さんは、「農薬はほとんど使っていない」という。その理由を尋ねると、「トマトのこと、信じてるからね」と答えてくれた。その信頼関係は、濱田さんのトマトとの接し方にもよくあらわれている。彼は、農園に入るときは必ずすべてのトマトに聞こえるよう「おはよう!」と大声で挨拶する。そして仕事を終え、農園を後にするときは「よろしく頼むで!」と手を振って帰るのだ。
小さい頃から付き合い続けてきたトマトは、濱田さんにとってどんな存在なのだろうか。
「家族みたいなもんやね。声をかけたら、ちゃんと答えてくれるような気がする」。
この“信頼”こそが、「日高村フルーツトマト」の美味しさと関係しているのかもしれない。そう感じるほど、濱田さんはトマトと大の仲良しだ。
“お世話をしすぎない”自然に近い環境が生んだ、 驚異的なおいしさ。
「『日高村フルーツトマト』が生まれたのは、今から30年ぐらい前。あるトマト農家さんが入院してしまい、例年と同じようにトマトの世話ができない時期があったんです。でも、その年のトマトがいつもより数倍甘くて。実は“世話をしすぎない”というのが、甘いトマトをつくる秘訣やと気づいたんですよ」
その出来事を機に、濱田さんのお父さんをはじめとする村の農家さんたちの「甘いトマトづくり」研究がはじまった。何度も試行錯誤を繰り返していく中で“高糖度トマト”の栽培方法を発見。村の特産にしようと活動を進めていったそうだ。
「最初は家族経営の農家さん5、6軒からはじめて、そこから徐々に広げていって、今では20軒以上の農家さんが「日高村フルーツトマト」を栽培してくれるほど成長しました。最初の頃はね、環境整備とかぜんぶ手作業でやらなくちゃいけないから、そりゃもう大変でした。でも最近は設備が新しくなり、日射の調整などが細かくできるようになったんです。だから最大級においしいトマトを安定的に供給できるようになりました」
毎年の出荷数も増え続けており、今や全国の百貨店のバイヤーから頻繁に注文が入るほどになったが、とはいえ、農家の要は自然の気候。その年の雨量や日射量、温度などを見極めてどう調整するかを考えるのは、農家の腕の見せどころだそうだ。
自然のものだけを使って、元気なトマトを育てていく。
一般的に、トマトは病気に弱い農作物といわれている。しかし濱田農園のとまとはどれも元気いっぱいだ。何か秘訣があるのかと尋ねてみた。
「まず、土壌の下準備から気をつけています。まず、ビニールハウスを室温80度以上にして“サウナ処理”を行います。熱殺菌と言えばわかりやすいですかね。
そこから更にビニールで土壌を覆って100度近い温度にします。それらが終わったら仕上げに、土壌を活性化させるため善玉菌を入れます、この下準備に1ヶ月丸々かけますね
トマトの根がカビ菌に蝕まれないよう、微生物を使って殺菌処理もしますし、必要な時だけ有機肥料も入れています。もちろん、化学肥料などは一切使いません。トマトが喜ぶ、自然のものだけを使う。それがいちばんですね。
受粉の仕方も自然受粉です。ある程度育ったタイミングで、マルハナ蜂の巣をビニールハウスに設置して、自然受粉させます。箱の中の巣には200匹の働き蜂がおり、その中の数匹が、花粉を集める為にビニールハウスの中を飛び回ります
規格外のトマトも、かけた愛情や味は同じ。 なんとか活用したい。
今回のセットは、「日高村のフルーツトマト」と一緒に、「トマトソース」も一緒に届く。
このソースの原材料は、規格外になってしまった「日高村のフルーツトマト」だ。大量に捨てられてしまうトマトを見て、ある村民が“もったいない”と声をあげたことをきっかけに生まれたソースには、みんなのこだわりがあるという。
「私が理事長を務めている『日高わのわ会』の事務局長の安岡さんが、私の農園へお手伝いに来てくれたとき、規格外で捨てられそうになっているトマトを見て、“もったいない!”と言ってくれたんです。それをきっかけに、大きさやかたちが違うだけで、味も品質も自慢のこの美味しいトマトをどうにか活用できないかと、みんなで考えるようになりました」
そして、安岡さんの発案ではじめたのが、「日高わのわ会」が運営する喫茶店でオリジナルのトマトソースをつくり、目玉商品のパスタとして提供しはじめました。このパスタが“美味しい”と村民から大評判で、「パスタソースを販売して欲しい」という声が続出したそうだ。
「そこまでリクエストされるなら、やるっきゃない!とは思ったけど、商品として販売するとしたら知識や技術もいるし、そう簡単なことじゃない。「だから、村民だけじゃなく県外のシェフなどからも協力を得て商品化に向けて開発を進めていったんです」と、笑顔で語るNPO法人日高わのわ会事、事務局長の安岡さん。
濱田さんと安岡さんは、幼馴染の関係で50年近くの付き合いだそう。
ソース開発のコンセプトは、手軽に楽しめる“お母さん”の味。
商品開発にかけた期間は6年間。商品化に協力してくれたのは、安岡さんをはじめとする日高村中の日高わのわ会の“お母さん”たちだ。商品には、それぞれの子育て経験が強く活かされているという。
「目指したのは、“お母さんが家族に食べさせてあげたい味”。子どもから大人まで、どんな家庭構成でも楽しめるよう、かけるだけのトマトソース、まぜるだけのパスタソース、のせるだけのピザソース、全部で3種類の商品をご用意しています」
「お母さんって、毎日忙しいでしょ。でも、どれだけ忙しくても、家族には体に良いものや栄養のあるものをしっかり摂ってもらいたいと思っているの。その手助けになるような商品にしたいと思っていました」
気軽にトマトの栄養をまるごと取れるので、家族世帯はもちろん、一人暮らしをしている人にもおすすめだそう。村民中の想いが詰まったトマトソースは、TVにも取り上げられるなど地域を問わず注目されており、全国から注文が来るほどだ。
きっと、このソースをつかったパスタは、“お母さん”がつくってくれたようなとまと本来の旨味を感じる優しい味なのだろう。
日高村の村民みんなの“愛情”がたっぷり入ったトマトと トマトソースを、お届けします。
「このフルーツトマトとトマトソースはね、わのわ会や村民のいろいろな人が関わって完成した、村の財産でもあるんです。あったかい日光と、あったかい人らに育てられたトマトはね、どこよりも美味しい自信がありますね。それに、トマトは僕らの子どもみたいなもん。毎日、声かけて、大事に育ててきたから、我が子は特にかわいいね。トマトが好きな人はもちろん、今までトマトがなんとなく苦手だったという人も、一度僕たちのトマトを食べてみてほしいなぁ」と濱田さん。
「手間暇かけてつくった“手づくり”の味を、簡単に楽しめるトマトソースは、それだけで食卓を楽しませてくれます。日高村のトマト100%だから味や甘みはそのままですが、生のトマトより長持ちしますし、“今日はちょっとつくるのが大変”という日はお手軽パスタに、“あと一品”というときは、残り野菜と和えてもいいですね、今の時期ならお鍋の〆をトマト雑炊にして、チーズをのせると最高!」と話すのは、トマトソース開発の発端となった安岡さんだ。
日高村をまるごと楽しめる濱田農園のお試しセット
もうすぐ“一年でもっとも美味しい”収穫時期を迎える日高村のフルーツトマト。収穫した美味しいトマトも、“もったいない”から生まれたトマトソースも、まるごと味わえるセットをご用意しました。
●セット内容 |
・フルーツトマト 〔1kg/約10〜13玉〕 ・真っ赤に熟したトマトソース 〔100g〕 ・真っ赤なトマトのパスタソース〔100g〕 ・真っ赤なトマトのピザソース 〔100g〕 |
●原材料 |
【トマトソース】トマト(高知県日高村産)、玉葱、オリーブオイル、にんにく、砂糖、食塩、ホワイトペッパー、バジル、パセリ、オレガノ、ローレル 【ピザソース】トマト(高知県日高村産)、玉葱、オリーブオイル、にんにく、砂糖、食塩、ホワイトペッパー、バジル、パセリ、オレガノ、ローレル 【パスタソース】トマト(高知県日高村産)、玉葱、オリーブオイル、白ワイン、にんにく、無添加ブイヨン(食塩、砂糖、酵母エキス、デキストリン、玉葱、香辛料)、砂糖、食塩、ホワイトペッパー、ブラックペッパー、バジル、パセリ、オレガノ、ローレル |
●注意事項 | 【フルーツトマト】常温で追熟させ“真っ赤”に熟したら食べ頃です。 保存可能期間:常温で1週間程度 ※気温により異なります。様子を見ながらお早めにお召し上がりください。 【ソース類】賞味期限/製造日より180日 直射日光を避け常温で保存。 開封後は口部を清潔にし、冷蔵庫に保存の上お早めにお使い下さい。 |
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